我慢で悪化させない夫婦関係|怒りの奥にある本音を調える感情整理術

我慢で悪化させない夫婦関係|怒りの奥にある本音を調える感情整理術

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松田真由|心を整え、人生に意味を見出す専門家
自己理解カウンセラー/ディマティーニ・メソッド公認ファシリテーター

 

 

家事、育児、仕事…。

何役もこなしている毎日、気づけばまた夫にイライラしてしまう。

そんな自分に嫌気がさしたり、「怒ってばかりの私ってダメかも」と落ち込んでしまうこと、ありませんか?

特に8月は、暑さや子どもの夏休みで心も体も疲れやすい季節。

でも、イライラを我慢すること=大人の対応ではありません。

その感情の奥には、「わかってほしかった」「助けてほしかった」という大切な本音が隠れているかもしれません。

こちらの記事では、自己理解の専門家である松田が、怒りの背景にある「本当の気持ち」に気づき、自分を責めずに、夫婦関係も整えていく感情整理の方法をお伝えします。

 

なぜ「夫にイライラする」のか?|怒りの奥にある本音を見つけよう

感情に振り回されると、相手との関係もギクシャクしてしまいがちですよね。まずは「怒りの正体を知ること」が、関係改善の第一歩となります。

怒りは悪者じゃない。あなたの本音を教えてくれるサイン

 

「夫がわかってくれない」

「私ばっかり頑張ってるのに」

そう感じてイライラが募っていくのは、

あなたの“本当の気持ち”が満たされていないサインです。

たとえば——

•「手伝ってほしいけど、言いにくい」

•「私だって疲れてるのに、気づいてもらえない」

•「ひとりで抱え込むのがつらい」

そんな声を、あなた自身がまだちゃんと聞いてあげられていないのかもしれません。


怒りは「自分の価値観に反すること」が起きたときに生まれる

 

感情は単に自動的に湧き上がるものではなく、あなたが大切にしている価値観や信念に反することが起きたときに、それを知らせるために心が反応して現れます。

たとえば、

•「みんなで助け合うこと」を重視している人が、一人で仕事を任されてしまうと怒りを感じるかもしれません。

•「思いやりを大切にしている」人が、冷たく無関心に扱われたときに悲しみやイライラを感じることがあります。


このように、怒りにはあなたの大切な価値観と反することが起きたサインとしての役割があるのです。

なので怒りはただ「抑えたりコントロールしたりするべき感情」ではなく、

「自分の心の中で何が大切かを教えてくれる大切なメッセージ」として受け止めることが大切です。

 

a lady being aware of true desire and feeling eased

 

私の体験:イライラの裏にあった“わかってほしい”という願い

 

以前、私も夫に対してよくイライラしていました。

子どもが夏休みに入り、仕事と育児に追われる毎日。そんな中、夫がのんびりテレビを見ている姿を見ると、「もう!なんで私ばっかり!」と怒りを爆発していました。

でも、あとから気づいたのは、怒りの奥にはこんな本当の気持ちが隠れていたということです。

•「頑張っていることをねぎらってほしかった」

•「手伝ってと言わなくても、自発的に動いてほしかった」

•「私だって余裕がないんだとわかってほしかった」

怒りはただの感情ではなく、あなたの「わかってほしい」「一緒に協力してほしい」「大変さに気づいてほしい」という気持ちを教えてくれるサインです。

感情の目的を理解すると、自分の行動を意識して選べるようになります。

無意識のまま怒りに振り回されるのではなく、本当に望む結果に向けて、より効果的な伝え方やコミュニケーションを選択できるのです。

 

感情を整える3ステップ|夏を心穏やかに過ごすために

 

ここからは、夏の感情整理に役立つ3つのステップをご紹介します。日々の生活の中で簡単に取り入れられる方法ばかりなので、ぜひ試してみてください。

 

ステップ1:イライラの正体を見抜く自己対話

 

怒りを感じたら、「本当はどうしてほしかったのか?」「何を求めているのか?」を自分に問いかけてみましょう。


例:夫に自分の大変さを分かってほしい。

家事を手伝ってもらいたい。


本音に気づくことで、自分の心に寄り添えます。

 

ステップ2:本音で伝える『Iメッセージ』の練習

 

怒りに任せず、一呼吸おいてから怒りの奥の本音を言葉にしてみましょう。


相手を責める「あなたメッセージ」ではなく、自分の気持ちを主語にした「私メッセージ」がポイントです。


私の場合は、「(私は)洗濯物を取り入れてもらえると助かるんだけど…」と感情を使わずに素直にお願いをしてみました。


夫も理解をしてくれたようで、「いいよ」と協力的に動いてくれるようになりました。

 

chatting couple

ステップ3:ジャーナルで“本音に出会う”習慣を

 

毎日5分でいいので、自分の感情を書き出す時間を作ると自己理解が深まります。


「毎日書くのはちょっと難しい…」と感じる方には、セラピストが監修したAIジャーナルアプリ「Rosebud」もおすすめです。AIの質問に答えるだけで、自然と心の整理ができたり、新しい発見につながることもあります。

 

まとめ:感情はあなたの味方。夫婦関係は「自己理解」で変わる

 

怒りやイライラは決して悪いものではありません。


それは、あなたの大切な価値観や本音を“教えてくれるサイン”です。


「わかってほしい」「助けてほしい」「ちゃんと伝えたい」


そんな気持ちを無視せず、素直に認めることが、夫婦関係をより良くする第一歩になります。


我慢や自己否定ではなく、自分の気持ちに寄り添い、“本当に望むこと”を見つめ直すこと。


そして、その気持ちを大切にしながら、穏やかに伝える勇気を持ってみましょう。


この夏、自分の感情と優しく向き合うことで、

あなた自身も、家族も、もっと心地よく過ごせる時間へとつながるはずです。

 

  自分と向き合う第一歩を、一緒に踏み出してみませんか?

 

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松田真由|心を整え、人生に意味を見出す専門家
自己理解カウンセラー/ディマティーニ・メソッド公認ファシリテーター

幼い頃から相手の気持ちに敏感で、自分自身の感情や欲求がわからない—— そんなHSP気質ゆえの生きづらさを長年抱えてきました。自己理解と人間関係の葛藤に悩みながら「自分はなぜ生きているのか?」という問いを探求する中で、 ディマティーニ・メソッドと出会い、人生に確かな意味と手応えを感じられるように。 現在は心理カウンセラー/ディマティーニ・メソッドファシリテーターとして、自己理解を深めたい方や、 職場・家庭での人間関係に悩む方を対象に、問題の本質にアプローチしながら「自分らしく生きる力」を引き出すサポートを行っています。 心の仕組みを丁寧にひも解きながら、変化を恐れずに前進したい方に寄り添います。

公式ウェブサイト:

https://counseling-room-mayu.com/

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