「でも」「だって」「どうせ」が消えるまで——ニューロダイバーシティと向き合った3年の歩み 中川キャリーさん

「でも」「だって」「どうせ」が消えるまで——ニューロダイバーシティと向き合った3年の歩み 中川キャリーさん

焦らなくていい。でも、諦めなくていい。

この2つは、似ているようで全く違います。「焦らない」は自分のペースを信じること。「諦めない」は向かう方向を手放さないこと。カナダ在住の中川キャリーさんは、その両方を3年かけて体現してきた方です。

キャリーさんはニューロダイバーシティ(神経多様性)の特性を持ち、20代で自閉スペクトラム症の診断を受けました。看護師・介護福祉士として日本で働いた後、カナダに移住。現在はシングルペアレントとして3歳のお子さんを育てながら、LIFE MANDALAのマンダラコーチング・サポートコーチとしての認定も取得されています。

3年前、セルフマスタリーを学び始めた頃のキャリーさんの口からは、「でも」「だって」「どうせ」という言葉が頻繁に出ていたといいます。そして今、その言葉は消えています。

今回は、中川キャリーさんの人生の秩序、LIFE MANDALA(ライフマンダラ)を見ていきます。

本編はYouTubeでライブ映像のアーカイブを視聴いただけます。
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「ゆっくり」という違和感が、自分を知る出発点だった

課題:みんなと同じペースで進めない、その理由がわからなかった

ずっと、周りとの違いを感じていました。理解するのに時間がかかる。同じペースで進めないことがある。それがなぜなのか、長い間わからないまま過ごしてきました。

20代でアスペルガー症候群(現在は自閉スペクトラム症)の診断を受けた時、キャリーさんは「納得した」といいます。責めるためではなく、自分を深く知るために。

キャリーさんの転換:診断が「対処法」への扉を開いた

わからないまま戦うより、自分の特性を知った方が前に進める。診断をそう受け取れたことで、少しずつ対処法が見つかり、生活に慣れていくことができました。

解決策:「ゆっくり」は欠点ではなく、そのままのペースでいい

「諦めずにちょっとずつやっていくことが大切」——キャリーさんは自分自身の経験からそう言います。理解する段階、吸収する段階、行動が起きる段階。それぞれに時間がかかることは、弱さではありません。


「でも」「だって」「どうせ」に占領されていた3年前

課題:否定的な言葉が、自分の中に無意識に溢れていた

3年前、LIFE MANDALAのセルフマスタリーを学び始めた頃のキャリーさんは、「でも」「だって」「どうせ」という言葉をよく使っていたといいます。被害者意識のような言葉も多かったそうです。

本人もそれに気づいてはいたけれど、止められなかった。向かいたい方向は見えているのに、一歩が出せない。怖いから、今の現状にいたほうが安心できる・・・。

そんな日々が続いていたそうです。

キャリーさんの転換:1年目は消化不良でよかった

セルフマスタリーを学び始めた1年目は消化不良だったといいます。2年目はとりあえず情報を収集して納得する段階。3年目になって、ようやく理解して行動できるようになってきた。

このペースを「遅い」と呼ぶ人はいません。これが、キャリーさんのペースだっただけです。

解決策:否定的な言葉は、怖さのサイン

「でも」「だって」「どうせ」は、変化への怖さが言葉になったものです。その怖さを責めるのではなく、「ここに怖さがある」と気づくことから始まりました。


作れなかったビジョンボードが、ある言葉で動き出した

課題:頭の中にあるのに、何年も形にできなかった

キャリーさんは、ビジョンボードを作ろうとするたびに、止まっていました。画像を集めてプリントアウトするところまでは行けるのに、「どう配置しようか」と考えすぎて手が止まる。何年も同じパターンが続いていました。

キャリーさんの転換:「作れなくてもいい」という言葉に救われた

グループコンサルでのアドバイス——「実際に作らなくても、頭に入っていればいい」「画像がなくても、言葉でもいい」。

この言葉が、キャリーさんの中で何かを緩めました。完璧に作らなくていいなら、できるところからやってみよう。マンダラコーチングブックの8領域に合わせて貼っていくやり方を知ってから、「これならレイアウトをそこまで考えなくていい」という安心感が生まれ、するっと作れるようになりました。

今年のビジョンボードには「ライブ配信に出てみたい」という言葉も貼ってありました。そして今日、それが叶いました。

解決策:ウィッシュリストも、100個の枠に収まらなくなった

以前は5個書くと止まっていたウィッシュリストが、ビジョンボードを言語化するというアドバイスをきっかけに、100個の枠に収まらないほど書けるようになりました。頭の中にあったものが、全部言葉になっていく感覚。


「神様、次は何を与えてくれますか」という魔法の言葉

課題:新しい環境に入っても、何ヶ月も「戻りたい」という気持ちが消えなかった

怖い。でも進まなければならない。新しい環境に入っても、ずっと「前に戻りたい」という感覚があったそうです。その葛藤の中で、キャリーさんは、ある言葉に出会いました。

キャリーさんの転換:信頼するということ

人生に信頼を持てた言葉——「神様、次は何を与えてくれますか」。

この言葉を自分の中に持つようになってから、怖い中でも安心感が生まれ、準備ができて、大丈夫という自信が少しずつ育っていきました。これは神様を盲目的に信じることではなく、人生の秩序に少し身を委ねるということです。

Dr. ディマティーニの「チャレンジとサポートは常に同時にある」という考え方も重なって、前に進む力になりました。

解決策:その人にとっての「魔法の言葉」を見つける

「神様、次は何を与えてくれますか」はキャリーさんにとっての魔法の言葉です。誰にでも同じ言葉が効くわけではない。

その人にとって、人生を信頼できる言葉や、秩序を持てる言葉を見つけていく。

それは、「アファメーション」とも呼ばれます。

——これからキャリーさんが他の人に届けていこうとしていることでもあります。

 


あなたの人生の秩序「ライフマンダラ」で生きるために

3年間、ゆっくりと、でも確実に変わってきたキャリーさんが、最後にこんな言葉を残してくれました。

「焦らなくていい」

ニューロダイバーシティという特性を持ちながら、海外でシングルペアレントとして生きながら、学び続けてきました。ビジョンは最初から変わっていませんが、それに向かう自分の言葉が、行動が、少しずつ変わってきた。

そうすると、遠くにあったビジョンに近付いている感覚が湧いてきて、実際に「手が届く」という確信が持てるようになったそうです。

LIFE MANDALAのセルフマスタリーは、速く変わるためのものではありません。その人のペースで、その人だけの秩序に気づいていくための学びです。

あなたの中に、ずっと消えない「叶えたいビジョン」はありますか?