『でも・だって・どうせ』というネガティブな口癖の背景にある不安や怖さと向き合いながら、自分の人生や本音について静かに考えている女性

「でも」「だって」「どうせ」をやめる方法|ネガティブな口癖が変わると、人生が動き出す理由

夜、「やりたいことを書き出してみよう」と思ってノートを開く。

でも、5個くらい書いたところで、急に手が止まる。

「本当に叶うのかな」
「こんなこと書いて意味あるのかな」
「どうせ無理かもしれない」

気づくと、またスマホを見ている。

本を買う。

動画を見る。

学び続けている。

でも、気づくとまた、「準備して終わっている」。

 

本当は、もう少し進みたい。

でも、「またできなかった」を感じるのが怖くて、途中で止まってしまう。

そんな感覚を、繰り返している人も少なくありません。

 

そんな時、頭の中で繰り返されるのが、

「でも」
「だって」
「どうせ」

という言葉です。

 

LIFE MANDALAのコミュニティT4Pでも、こうした悩みは何度も出てきます。

そして私たちは、その言葉を「悪い癖」とは考えていません。

むしろ、その奥には、“変わりたいのに怖い”という感情が隠れていることが多いのです。

 

この記事では、ネガティブな口癖がなぜ生まれるのか、そしてどうすれば変えられるのかを解説します。

今回は、ニューロダイバーシティという発達特性を持った女性が、3年かけてその言葉が変わった実例と、アプローチ、その後をお伝えします。

 


📌 この記事でわかること

  • 「でも・だって・どうせ」が出てくる本当の理由
  • ネガティブな口癖と、行動できない状態の関係
  • 変化が「ゆっくり」でいい理由
  • ビジョンボードやウィッシュリストが書けない時に試すこと
  • 自分の中に「安心感」を作るためのアプローチ
  • よくある質問(FAQ)


1. 「でも」「だって」「どうせ」は、なぜ出てくるのか

 

「どうせ無理」という言葉は、本当は、最初から諦めたいわけではありません。

むしろ逆で、「本当は叶えたい」気持ちがあるからこそ出てきます。

 

願ったのに叶わなかった。

期待したのに傷ついた。

頑張ったのに報われなかった。

 

そんな経験があると、人は少しずつ、「最初から期待しない方が安全」を学習していきます。

 

新しい環境に踏み出すこと。

ビジョンを言葉にすること。

自分の願いを紙に書くこと。

 

どれも、一見シンプルに見えて、実は「変化への怖さ」を伴います。

「でも」は、前に進みたいのに怖くて止まっている時に出てきます。

「だって」は、自分を守りたい時。

「どうせ」は、傷つく前に諦めてしまおうとしている時。

 

つまり、これらの言葉は「欠点」ではなく、「今ここに怖さがある」というサインです。

 

 


2. 口癖と行動の関係——なぜ動けないのか

 

朝の光が差し込む静かな部屋で、ノートや温かい飲み物とともに自分と向き合う時間を過ごすナチュラルな空間のイメージ

 

ビジョンボードを作ろうとするたびに手が止まる。

ウィッシュリストを書こうとすると止まる。

頭の中にはイメージがあるのに、言葉にできない、形にできない。

 

これは能力不足ではなく、“失敗から自分を守ろうとする反応”なのです。

ビジョンボードを中途半端に作って、叶わなかったら悲しい。

頑張ったのに変われなかったら苦しい。

だから脳は、「変わりたい」よりも、やらない方が安全選び始めます

行動しない理由を探し始める。

「でも」「だって」「どうせ」という言葉で、変化を止めようとするのです。

 

変化が怖いのは、「失敗するかもしれない」だけではありません。

本当は、変わったら、今までの自分ではいられなくなる」怖さもあります。

 

周囲との関係。

今までの役割。

「できない私」でいることで保たれていた安心。

それが変わるかもしれない。

 

だから人は、変わりたいと思いながら、同時に、今のままでいたくなることがあります

そしてその揺れが、

「でも」
「だって」
「どうせ」

という言葉になることがあります。

「否定的な言葉が減っていった後にアウトプットしているものが根本的に変わる」。

これは気合いでも頑張りでもなく、内側の状態が言葉を通じてそのまま行動と結果に出てくる、ということです。

だから口癖を変えようとするよりも、その口癖が出てくる構造を理解し、その怖さや焦りに安心感を与えてあげるほうが、うまくいく場合もあります。

 

 


3. 変化に「3年かかった」実例から学べること

 

私たちは、「理解したらすぐ変われる」と思いがちです。

でも実際には、

・まず安心する段階
・理解する段階
・言葉が変わる段階
・小さく行動する段階

があります。

ニューロダイバーシティ(神経多様性)の特性を持つある女性は、LIFE MANDALAのセルフマスタリーを学び始めた頃、「でも」「だって」「どうせ」という言葉が口癖でした。

1年目は消化不良。2年目は情報を収集して納得する段階。

3年目にようやく理解して行動できるようになってきた——。と振り返ります。

このペースを「遅い」と言う人もいるかもしれませんが、その人にとっては、それが必要なペースだっただけです。

だから、変化に時間がかかることは、悪いことではありません。

むしろ、怖さを抱えながらも関わり続けたこと自体が、すでに変化のプロセスなのです。

セルフマスタリーは「ただ速く変わる」ためのものではありません。

その人のペースで、自己革新を重ねるための学びです。

ニューロダイバーシティという特性を持つ方への寄り添い方は、そう簡単に型にはまるものではありませんが、いろんなスピードの違いがある方々それぞれに、その人だけの理解の順序と、行動が生まれるタイミングがあるということを、私たちも学ばせていただく側でした。

そして、彼女が諦めなかったからこそ、「ニューロダイバーシティ」の方にもちゃんと使っていただけるという発見を得られたのです。

「遠くにあったものが今自分が手を伸ばすところにどんどん近づいてきてるっていう感覚」

——そこに向かってじっくり歩き続けた彼女の姿が、私には印象的でした。続けているというその行動の事実こそが、変化の実証をしてくれていました。

変化に時間がかかることは弱さではなく、私たちが見たのは、むしろ力強さでした。

理解する段階、吸収する段階、行動が起きる段階——それぞれに必要な時間があります。

 


4. 人ができることが、自分にはうまくできない時

 

ビジョンボードやウィッシュリストを使いながら、未来の理想や人生の方向性を整理しているナチュラルなワークスペースのイメージ

 

ニューロダイバーシティの彼女は、

「ビジョンボードを作ろうとしても、手が止まる」というのが悩みでした。

画像を集めてプリントアウトするところまでは行けるのに、「どう配置しようか」と考えすぎて動けなくなるのです。

そういう時に有効だったのが、次のアプローチです。

① 「完璧に作らなくていい」とOKする

ビジョンボードが作れない時。

実は、「できない」のではなく、「失敗したくない」ことがあります。

実際に形にしなくても、頭の中にイメージがあればいい。画像がなくても、言葉でもいい。「作らなくていい」という安心感が、逆に「作れる」状態を引き出してくれたそうです。

安心できた時に、人は一歩進めます。

これはビジョンボードに限らず、変化全般に言えることです。

② フレームワークを借りる

LIFE MANDALAのマンダラコーチングブックには、人生の8領域に合わせた構成があります。

「どう作ろうか?」という白紙からではなく、「どこに何を貼るか」という配置の悩みが消えると、するっと作れるようになることがあります。

③ ビジョンボードを「言語化」する

ビジョンボードを視覚的に作ることが難しかったとき、言葉として書き出すことから始めるのが有効だったそうです。画像を言葉にするだけで、頭の中にあったものが整理されていきます。

また、「自分が本当にやりたいことを書き出してみましょう」という課題は、一見シンプルに見えて、5個書くと止まっていたそうです。

これも、「怖さ」の問題だったと彼女は振り返ります。

願いを言葉にすること自体が、叶わなかった時の痛みを先取りしてしまい、なかなか書けなかったのです。

彼女は、すでに作ったビジョンボードを見ながら、ウィッシュリストに1つずつ言葉にしていく

——この手順を踏むことで、気づいたら100個の枠には収まらないほど書けるようになっていたそうです。

「ちょっとだけ見えているものが、

とても自分の人生とは思えないぐらい遠くに感じていた。

そこへのたどり着き方も分からないし、

こんな自分がそこに行けるなんてことは

きっとありえないんだっていう、檻(おり)の中にいる感じ」

——そういう状態にある時、まず言葉で外に出すことが、

自分を自由にする扉の鍵になります。

 


5. 変化の土台「安心感」を作るための考え方

変化を前にした時の怖さに対して、LIFE MANDALAのセルフマスタリーでよく使われる考え方があります。

人生には秩序がある、という信頼です。

私たちはこの人生の中にある秩序をLIFE MANDALA(ライフマンダラ)と呼んでいます。

これは何かを盲信的に信じるということとはちょっと違っていて、「身を委ねるっていう人生への信頼」です。

変化を強引に起こそうとするより、人生に流れている秩序に少し乗っかってみる。その感覚が持てるようになった時に、「体や心の緊張がちょっと緩んで、安心感っていうのが少し出てきた」という方は多いです。

少しずつ怖さが緩んでくると、「どうせ無理」よりも、「ちょっとやってみようかな」が増えていきます。

ウィッシュリストを書けるようになる。

やりたいことを口にできるようになる。

完璧じゃなくても、少し動けるようになる。

人生が大きく変わる前に、まず、“自分との関係”が変わり始めるのです。

新しい環境に踏み出す時、怖くて当たり前です。

でも、その変化に必要なチャレンジとサポートは、常に同時にある——この視点を持てると、怖さの中でも安心感が生まれます。

ビジョンボードやウィッシュリストが書けない時は、技術の問題ではなく、まだ人生への信頼が育ちきっていない段階にいるサインかもしれません。

だから「書けない自分」を責める必要はないし、書けるようになる順序を丁寧にに踏んでいけばいい。

「でも」「だって」「どうせ」という言葉は、怖さを感じているのですから、その怖さを消そうとするのではなく、「ここに怖さがある」と気づくことが最初の一歩です。

気づいた上で、少し人生の流れに身を委ねてみる。その信頼が、ネガティブな口癖を変えていく土台になります。

 


6. よくある質問(FAQ)

Q. 口癖を意識的に変えようとするとストレスになります。どうすればいいですか?
A. 言葉を「直そう」とするよりも、その言葉が出てきた時に「ここに怖さがあるんだな」と観察するだけで構いません。責めず、ただ気づくことから始めてください。口癖は意志の力で変えるものではなく、内側の状態が変わるにつれて自然に変わっていくものです。

Q. ビジョンボードはどうしても視覚的に作れません。言葉だけでも効果はありますか?
A. はい、あります。大切なのは、自分が向かいたい方向を具体的に持っていることです。形式よりも、内容と向き合う姿勢の方が重要です。「その人が信じれること、信頼できる何かで、それはその人が体験するからこそのオリジナル」なので、言葉であってもイメージであっても、自分にとってリアルに感じられる形が一番です。

Q. 発達特性(ニューロダイバーシティ)がある場合、セルフマスタリーは取り組みにくいですか?
A. 時間のかかり方が異なる場合はありますが、取り組めないわけではありません。LIFE MANDALAのベースにあるDr.ディマティーニのメソッドは、人間行動学の中でも脳・神経科学・生理学という科学的バックグラウンドを持って構築されたものです。理解する段階・吸収する段階・行動が起きる段階をそれぞれ丁寧に進めていくことが大切で、「諦めずに、ちょっとずつ」というアプローチが合っています。

Q. 3年もかかるのかと、遠い目になってしまいます。時間がかかりますか?
A. 変化は積み上げです。気づきの段階、言葉が変わる段階、行動が変わる段階と、進み方には順序があります。私たちは勢いや、その場しのぎの変化に一喜一憂するより、取り組み方の生き方そのものが変わっていくことを大切にしています。そのプロセスを楽しんでいただけるといいなと思います。


8.  自分のペースで変わっていく

「でも」「だって」「どうせ」という言葉が出る時

それは、あなたが弱いからではなく、本当は、変わりたい気持ちがあるからかもしれません。

怖さがある中で、それでもここまで考えてきた。

それだけでも、もう十分、人生は動き始めているのだと思います。

止まったり、不安になったり、遠回りしたりしながら、自分の怖さに気づき、少しずつ「自分の人生を信じる感覚」が育っていくことで、自然に変わっていきます。

LIFE MANDALAのセルフマスタリーは、その変化を「速く」起こすためのものではありません。その人のペースで、その人だけの人生の秩序に気づいていくための学びです。

「最初から言ってること変わらない。当時から行くとこはもう決めてた。」

 

——ニューロダイバーシティの彼女がそうであるように、ビジョンそのものは変わらずに、そこへの解像度が上がり、歩き方が少しずつ分かってくる。

そのプロセスに伴走するのが、このセルフマスタリーの在り方です。

3年かけてゆっくりと変わった実例があります。そのペースは、決して遅くなかった——ただ、その人のペースだっただけです。

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コラムニスト

北原万紀| LIFE MANDALA 代表
監修支援:藤井千恵| 本音をひらき "自分に戻る"対話を届けるマンダラコーチ
コラムニストの藤井千恵さん画像

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