コラムニスト

松田真由|心を整え、人生に意味を見出す専門家
自己理解カウンセラー/ディマティーニ・メソッド公認ファシリテーター
だんだん涼しくなってくると、いろいろとやりたいことが増えてきますよね。
そんな中、「今日こそ片付けようと思ってたのに、結局できなかった」「ダイエットのためにウォーキングを始めたけど、続かなかった」「子どもが寝たら書類を整理しようと思ってたのに、気づいたらソファでうたた寝してた」
──そんな”できなかったこと”を思い出しては、ため息をついていませんか?
仕事や家事、子育てに追われる多くの女性にとって、「やろうと思っていたのにできなかったこと」は日常にいくつもあります。そしてそのたびに、「私ってダメだな」「意志が弱い」と自分を責めてしまいがちです。
けれども、本当に”できなかった”のでしょうか?この記事では、「できない」の本当の理由と、自分を責めずに行動を変えていく3つの解決策をお伝えします。
【本当の理由】あなたは「できなかった」のではなく「しないこと」を選択した
“できない”という言葉が隠している真実
私たちの身体は、自分の意思で動かすことができます。つまり、やろうと思えば行動できるのです。
それでも「できなかった」と言ってしまうのは、「本当はやりたかったけど、仕方がなかった」と思いたい気持ちがあるから。そう思うことで、自分を少し安心させているのです。
でも、実際には”やらない”という選択をしたのも自分。
「できなかった」ではなく「しなかった」──この事実を認めることが、実は心を軽くする第一歩なのです。
行動には”優先順位”というシンプルな法則がある
人間行動学の権威であるDr.ジョン・ディマティーニは、「人は自分の価値観の優先順位に従って行動する」と説いています。
つまり、私たちは常に“その瞬間に最も価値を置いていること”を選択しているのです。
たとえば、週末の休みに部屋の片付けをやろうと思っていたのに結局後回しにしてしまったとしたら、それは「部屋の片付けよりも、自分を休めること」や「家族との時間」に価値を置いていたということ。
そのときの自分が何を大切にしていたのか──そこに気づくことが、自己理解の第一歩になります。
具体的な解決策3選
【解決策1】「できなかった」ではなく、「しなかった」と言い換えてみる
最初に試してほしいのは、“できなかった”という言葉を“しなかった”に言い換えること。
なぜなら、行動は嘘をつかないからです。
実際に「やらなかった」という行動が、本当の優先順位を教えてくれるのです。
「できなかった」は、あなたの主体性を手放す言葉。
「しなかった」は、人生の主導権を取り戻す言葉。
たとえば、「掃除をしなかった」「運動をしなかった」と言葉にしてみると、
“行動しなかった自分”を責める気持ちではなく、「次はどうしようか」という前向きな思考が生まれやすくなります。
こうして「できなかった」を「しなかった」と言い換えるだけで、
自分の行動に優しく気づき、次の一歩を自分の意志で選べるようになります。
【解決策2】“できない”が教えてくれる「本当の価値」に気づく
「できない」という感覚は、あなたに“価値のズレ”を教えてくれています。
本当は興味がないこと、誰かに押しつけられた「やるべきこと」、今は優先順位が低いこと──
そんなタスクに時間を使おうとすると、私たちは自然と体が動かなくなります。
“できない”と感じたら、次の3つを見直してみましょう。
-
本当に今それが必要?
-
誰かの期待を叶えようとしていない?
-
今は別のことを優先したい時期では?
「できない」ことを通して、自分の価値観を見つめ直す。
それは、あなたが本当に大切にしたい生き方を知るきっかけになります。
【解決策3】「それでもやりたい」と思ったときは、「しない理由」を探って小さく動く
「やらない」と認めたうえで、「でも、やっぱりやりたい」と思うこともあるはず。
そんなときは、“やらない理由”をやさしく探ってみてください。
疲れているのか、方法がわからないのか、ハードルが高いのか──要因が見つかれば、行動を変えるヒントが見つかります。
たとえば、片付けをしない理由を掘り下げてみると:
-
「疲れてしまうから」 → 一度に広範囲をやろうとしていませんか?
「15分だけ」「この引き出しだけ」など、無理のない範囲で区切ってみましょう。 -
「どこに片付ければいいかわからない」 → 収納方法がわからないだけかもしれません。
YouTubeやInstagramで「いいな」と思える収納法を探してみるのも一つの手です。 -
「捨てるかどうか考えるのが面倒」 → 判断基準が曖昧だと、一つひとつに迷ってしまいます。
「1年使わなかったら手放す」「迷ったら写真を撮って手放す」など、自分なりのルールを決めておくと楽になります。
このように、「やらない理由」がわかれば、それに合った小さな工夫ができるようになります。
そして何より大切なのは、自分を責めずに「どうしたら無理なくできるか?」を考えること。
「やる」も「やらない」も自分で選べる自由を思い出すと、次の行動が自然に決められるようになります。
松田の実体験
実は私自身、会社員の頃は週末になると「今日こそ片付けをしよう」と思いながら、結局子どもとお出かけしたり、ゆっくり休んだりしていました。そのたびに「また今日もできなかった」と自分を責めていたのです。
でも、「片付けができなかったんじゃなくて“しなかった”」と認めた瞬間、たしかにそうだと心が軽くなりました。本当はやりたくなかっただけだったのです。そして「それでも部屋を片付けたい」と、あらためて自分の行動を選び直せたのです。
まずは今の自分の本音を認めることからすべては始まります。
まとめ
できなかったな、と自分を否定する気持ちが現れたときは、
「しなかった自分」に気づいてあげてください。
それは、怠けではなく、あなたがその瞬間をどう生きるかを選んでいたということ。
その小さな気づきが、自分の人生を主体的に生きる力となります。
そして、「やらなきゃいけないのにできなかった」と感じたときは、
①言葉を「やらなかった」にあえて変えてみる
②“できない”が教えてくれる価値を探る
③「それでもやりたい」と思ったら、小さく動く
この3つを意識するだけで、罪悪感ではなく主体的な選択ができるようになります。
「できない私」は、“やらないを選んでいる私”。
その気づきが、心を軽くし、前を向く第一歩になります。
一人で抱え込まなくて大丈夫です
子育ての中で、「今日もできなかった」「母親としてこれでいいのかな」と感じる後悔や不安は、多くの方が抱えていることです。
でも、それを誰にも話さず一人で抱え込むと、心はどんどん重くなってしまいます。
大切なのは、「できなかった私」も「しなかった私」も、自分が選んだひとつの行動」だと認めること。
そうすることで、心が軽くなり、次の一歩を自分で選べる余裕が生まれます。
もし「自分の選択に迷いがある」「どうしても一人では整理できない」と感じるときは、無料の個別相談(30分)を活用してみてください。
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松田真由|心を整え、人生に意味を見出す専門家
自己理解カウンセラー/ディマティーニ・メソッド公認ファシリテーター
幼い頃から相手の気持ちに敏感で、自分自身の感情や欲求がわからない—— そんなHSP気質ゆえの生きづらさを長年抱えてきました。自己理解と人間関係の葛藤に悩みながら「自分はなぜ生きているのか?」という問いを探求する中で、 ディマティーニ・メソッドと出会い、人生に確かな意味と手応えを感じられるように。 現在は心理カウンセラー/ディマティーニ・メソッドファシリテーターとして、自己理解を深めたい方や、 職場・家庭での人間関係に悩む方を対象に、問題の本質にアプローチしながら「自分らしく生きる力」を引き出すサポートを行っています。 心の仕組みを丁寧にひも解きながら、変化を恐れずに前進したい方に寄り添います。
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