「断れない…」そんなあなたへ|やさしさがつらいと感じたときの心の整え方

「断れない…」そんなあなたへ|やさしさがつらいと感じたときの心の整え方

コラムニスト

藤井千恵| 未来が輝く瞬間を一緒に描くビジョンコーチ
マンダラコーチ


「頼られると断れない」
「つい自分を後回しにしてしまう」
そんなふうに、誰かのために頑張ってきたあなた。

でも、心の奥でこんなふうに感じていませんか?

  • 私ばっかり…って思ってしまう自分がイヤ

  • 本当はちょっと疲れてる。でも断れない

  • 私の優しさ、迷惑だったのかな?

相手に感謝されなくても、見返りを求めていなくても、
伝わらなかったと感じたとき、心は傷つきますよね。

あなたのその優しさは、
決して間違っていないし、無意味なものでもありません。

でももし、私はいつも受け入れる側になっていて
自分の気持ちを置き去りにしているのなら、少しだけ立ち止まってみませんか?

 

書くという、シンプルな方法で本当の気持ちに出会う


頼られること、喜ばれること。
それはあなたにとって、とても大切な愛の表現かもしれません。

でも時に、
「ありがとうがもらえないと不安」
「頼られないと、自分の価値を感じられない」
そんな無意識の不安が隠れていることも。

ジャーナリング(書くこと)は、
そんな無自覚な「がまん」や「モヤモヤ」に気づかせてくれるやさしい時間です。

 

断れないとき、心の中で起きていること

 

① 嫌われたくないという恐れ


断ったら相手に悪く思われるのでは、冷たい人と思われるのではと、 他人との関係性を壊したくないという恐れが、判断を曇らせます。

さらに、私がいないと困るはずと、誰かを支えることで自分の存在価値を感じてしまうため、相手を助けることでしか自分の価値を実感できなくなっている可能性もあります。

 

② いい人でいなければならないという思い込み


「頼られる=自分の価値」

「期待に応えられない私はダメ」

こんなふうに自分の存在価値を、人にどう思われるかで測ってしまうクセはないでしょうか。

断るのは冷たい、助けないと見捨てることになりそうと、断ることに罪悪感もくっついてしまっているため、本当は断っても良い場面でさえ自分を責めてしまいます。

 

③ 相手の気持ちを先に考えすぎる

 

困っているかも、嫌な思いをさせたくないと、優しさや思いやりの延長で相手の気持ちを想像しすぎて、自分の本音を置き去りにします。

そのうちに自分の本当の気持ちがよくわからなり、

「引き受けたくない気もするけど…本当はどうしたいのか分からない」状態になりがち。

 

断る=拒絶じゃない。「信頼の形」を変えるだけ

 

断れないこと自体が悪いのではありません。
それは、人を思う気持ちが強いことの証です。

でも、その優しさが自分をすり減らしていると感じたときは、
一度立ち止まって、「今、私の心はどうなってる?」と
そっと自分に問いかけてあげる時間が大切。

断ることは、相手のことをどうでもいいと思っているからではなく、
自分を大切にして、相手も誠実に受け止めたいからこそ選ぶこと。

だからこそ、やさしさを土台にした健やかな人間関係は、ここから育てていけるのです。


 

断ることで生まれる、やさしさの循環


1. 「自分を大切にする感覚」が育つ

 

書くことで、なぜ断れないのかが見えてきます。

嫌われたくない、期待に応えたいその気持ちに、まず自分が寄り添ってあげることができます。

「本当は、私にも限界があるって気づいてほしかった」
という本音に気づけることも。

そうして無理して応えることをやめたとき、
「私は私の感情や時間を大切にしていいんだ」
という自己尊重の感覚が育っていきます。

 

▶︎ 自分の限界を知り、丁寧に扱えるようになると、
他人にもムリなくやさしく接することができるようになります。

 

 

2.  がんばりすぎない優しさを取り戻せる

 

自分を犠牲にしないからこそ、長く続く、本物のやさしさに変わっていきます。

断れない、いい人でいたい気持ちの裏には、
私のことも大事にしてほしい、甘えたいという願いが隠れているかもしれません。

ずっと無理して応えていると、どこかで心が折れてしまう。
でも、自分の心と相談しながら選べるようになると、
長く、穏やかなやさしさを持ち続けることができます。

 

▶︎ 断る勇気は、やさしさを持ち続ける力に変わっていきます。

 

 

3. 相手を信じる力になる

 

「ありがとうって言ってほしかった」「頑張りを認めてほしかった」…そう思ってた自分を否定せず、そっと抱きしめてあげませんか?

これだけやってるのに、どうして?と感じるのは、
知らず知らずのうちに、愛されるための努力をしているから。

私がやらなきゃと思って断れないのは、
もしかしたら相手は私なしではダメという思い込みもあるのかもしれません。

でも、断ることはあなたにもできる力があると信じることでもあります。

 

▶︎ 相手の力を信じることは、その人を尊重する優しさになります。

 

 

4. 本音に気づけたとき、人とのつながりはもっと深くなる

 

私だって疲れてる、わかってほしい…そんな気持ちも、ノートに書くことでやさしく言語化できるようになります。

自分の気持ちを大切にできると、
「察してほしい」から「伝えてみよう」へと少しずつ変わっていきます。

断れない関係性は、優しさのようでいて、
無理を隠してつながっている状態かもしれません。

けれど、自分の正直な気持ちを伝えることで、
相手も安心して本音を話せるようになります。

 

▶︎ 表面的な優しさよりも、お互いに無理のない、誠実なつながりができていきます。

 

 

《断れないから抜け出す》ジャーナリングのヒント5つ

 

①「なぜ断れなかったの?」をやさしく書き出してみる

 

例)
・断ったらどう思われるか不安だった
・迷惑をかけたくなかった
・頼られるのが嬉しくて断れなかった
・嫌われたくなかった

→ 断ったら〇〇になるかもという思い込みに気づくことで、
自分が無意識に背負っているルールが見えてきます。


②断らなかったことで、本当はどう感じた?

 

例)
・疲れたのに無理してやった
・あとでイライラした
・本当はやりたくなかった
・自分のことを後回しにした

→断らなかった自分を責めるのではなく、
本音を我慢したときの気持ちを言葉にしてあげることで、
自分への理解といたわりが生まれます。

 

③本当は、どうしたかった?

 

例)
・予定があるから断りたかった
・休みたかった
・相談に乗るだけにしたかった

→NOと言うこと=冷たいではなく、
自分の大切にしたいものを守るための選択肢を思い出す時間になります。


④そのとき、自分にどんな声をかけてあげたかった?


例)
・無理しなくていいよ
・あなたの時間も大事だよ
・断っても大丈夫
・ちゃんと伝えればわかってくれるよ

心の中の安心できる味方を、自分の中に育てていくステップです。


⑤次に同じような場面が来たら、どうしたい?


例)
・すぐに答えず、いったん持ち帰るようにする
・断る言い方のパターンを持っておく
・自分の予定を優先していいと許可する

→ 少しずつ選べる私に戻っていくことを、自分に許していきましょう。

 

断れない私を責めなくていい

 

「断れなかった私」は、

きっと誰かを大事にしようと頑張った、やさしい私

その自分を責めるよりも、

なぜそうしたのか、本当はどうしたかったのかに気づいてあげることが、

次の健やかな選択をつくってくれます。

 

まとめ|断れない私から、わかってあげる私へ

 

いい人でいたい、役に立ちたい。
そんな気持ちを責める必要はありません。
でも、自分の気持ちまで押し込めてしまったら、
いつか心が悲鳴をあげてしまいます。

まずは、ノートの上でだけでもいい。
「本当はどうしたかった?」
「どんなふうに感じてた?」
自分にやさしく問いかけてみてくださいね。

あなたのやさしさが、
まずあなた自身を包み込んでくれますように。

 

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コラムニスト

藤井千恵

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忙しい日常を送りながらも「自分らしさ」を大切にしたい女性に向けて、理想の未来を実現するために必要なサポートを提供しています。女性として多くの役割をこなしながらも、ご自身の理想を描き、それに向かって一歩ずつ進む方法を実践的に伝えることが得意です。

ご自身の感情と向き合い、心の整理を通じて、より豊かな時間と穏やかな心を手に入れるためのレッスンを提供しています。レッスンでは、単なるアドバイスにとどまらず、受講生一人ひとりが抱える課題に寄り添い、共に解決策を見つけ出すことに重点を置いています。

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