価値観から始めると、満たされながら前に進める LIFE MANDALA

価値観から始めると、満たされながら前に進める

目標を達成した瞬間に、また次の「足りないもの」が見えてくる。

「もう少し余裕ができたら」「もっと自信がついたら」。そう思って進んできたのに、いつまでたっても「そのとき」が来ない。

原因は、意志の弱さではありません。順序です。

この記事でわかること

✅ 「〜すれば変われる」が終わらない理由
✅ 条件を外して、先に望む状態に戻る3つの手順
✅ 「愛」「自由」で言葉が止まったときの下ろし方

Be・Do・Haveとは、順序の話

Be・Do・Haveとは、在り方・行動・所有の順序で人生を組み立てる考え方で、多くの人はこれを逆から始めています。

Beは「私は何者として、どう生きるのか」という状態。Doは「その私なら、何を選び、どう行うか」という行動。Haveは「その積み重ねとして、どんな経験・関係・環境が手元にあるか」です。

ところが私たちはたいてい、逆から動きます。何かが手に入れば(Have)、こうすれば(Do)、満たされる(Be)。この順序の何が問題かというと、進むほどに「私はまだそうではない」という前提を、自分に刻み続けてしまうことです。

結果によって在り方を決めるのではなく、
在り方から結果をつくる。

順序を戻す3つの手順

紙とペンだけでできます。10分ほど見ておいてください。

1「これがあれば、私はこうなれる」を書き出す

思いつくまま、いくつでも構いません。「時間があれば、もっと丁寧に暮らせる」「認められれば、自信が持てる」。たくさん探すことが目的ではないので、5分で止めて大丈夫です。

2「たられば」の後ろだけを、見る

書いた文は「これがあれば」と「こうなれる」の2つに分かれています。見るのは後半だけです。そこに書かれているものが、あなたが本当に望んでいるものの正体です。前半は、その正体にたどり着くために自分が置いた条件にすぎません。

3条件が整っていなくても、その自分として今日を選ぶ

「その状態を、先に感じていい」と自分に許可します。そのうえで問います。条件が整っていなくても、その自分として生きるとしたら、今日どんな選択ができるだろう。大きな決断でなくて構いません。日常のどこに現れるかを探します。

手順2をもう少し詳しく

たとえば「余裕ができれば、安心できる」と書いたとします。多くの人はここで、余裕をどう作るかを考え始めます。

けれど本当に欲しいのは、余裕そのものではなく安心です。だとすれば、順番を入れ替えられます。余裕ができるのを待つのではなく、安心を感じている時間を、今日から少しずつ増やしていく。

順序としては逆に見えます。けれど、こちらのほうが早いのです。条件が揃うのを待っているあいだ、私たちは「まだそうではない自分」を生き続けることになるからです。

願いが言葉にできないときの向き合い方は、こちらでも扱っています。ウィッシュリストを書いても変われなかった人へ

「愛」「自由」で止まったら、場面まで下ろす

在り方を書こうとすると、多くの人が「愛」「自由」「豊か」といった大きな言葉にたどり着きます。それ自体は悪いことではありません。ただ、そこで止めると使えません。

問いをひとつ足します。「それを、自分はどんな場面で、どう表現しているのか」。

「愛のある私」だと感じられるとき、あなたは誰に対して、何をしているでしょうか。「自由な私」とは、具体的にどこに制限がない状態でしょうか。ここまで下りると、明日の行動が見えてきます。

逆に言えば、言葉にできたことは速い。言葉にできるということは、そのやり方をもう知っているということだからです。言葉にならないのは、まだ問われたことがないか、自分の枠を少し超える内容で、口にするのが怖いか。多くはそのどちらかです。

所有をあきらめる必要はない

この順序の話をすると、「では欲しがることが悪いのか」と受け取って、目に見えるものを一切求めない方向へ振れてしまう方がいます。これは必ず、どこかで限界が来ます。

手にしたいものは、手にしていいのです。問題は所有ではなく、所有によって自分の状態が決まる、という逆の順序が日常になることです。それが手に入らなければ自分には価値がない、という条件を自分に課しているかどうか。見るべきはそこだけです。

8つの領域があっても、私は1人

仕事、家族、健康、学び、お金。領域ごとに目標を立てると、それぞれが競合して消耗します。時間もエネルギーも有限だからです。

けれど、領域ごとに別人になっているわけではありません。中心にある価値観が、領域ごとにどう表現されるかが違うだけです。人生の曼荼羅®(LIFE MANDALAが開発した、価値観を中心に人生全体を8つの領域で可視化するフレームワーク)が、中心に価値観を置いているのはそのためです。

中心が定まると、それぞれの領域が「別々にがんばること」ではなく、一つのテーマを支える役割として見えてきます。健康は土台であり、学びは仕事を深めるものであり、お金はその全体を回すもの、というように。

中心に置く価値観そのものについては、こちらで解説しています。価値観とは何か価値観の特定とは

3時間かけて、自分の設計図として書く

ここまでの手順は、紙とペンだけで今日試せます。そのうえで、8つの領域すべてを一つの人生として記述していく作業は、時間をとって腰を据えるだけの価値があります。

LIFE MANDALAのセルフマスタリー(自分の価値観を軸に思考・感情・行動を整え、人生を主体的に設計し続ける力)では、この順序を第6章で扱っています。講義2パートと実践ワーク2パート、約3時間の動画講義です。

第6章|人生を一貫させて統合する「あなたの意識が物質化する順序を記述する」

まとめ

「〜すれば変われる」が終わらないのは、意志の問題ではなく順序です。

①「これがあれば、こうなれる」を書き出す。②「たられば」の後ろだけを見る。③条件が整っていなくても、その自分として今日を選ぶ。

今日できることが1つあるとすれば、「たられば」の文を1つだけ書いて、後ろ半分に線を引くことです。そこに書かれているものが、あなたが本当に欲しかったものです。

よくある質問

Q. Be・Do・Haveとは何ですか?

在り方・行動・所有の順序で人生を組み立てる考え方です。多くの人は「手に入れば→こうすれば→満たされる」と逆から始めていて、それが満たされなさの原因になります。

Q. 欲しいものを求めるのは、いけないことですか?

いいえ。手にしたいものは手にしていいのです。問題は所有ではなく、それが手に入らなければ自分には価値がない、という条件を自分に課してしまうことです。

Q. 在り方を書こうとすると、抽象的な言葉で止まります。

「それを自分はどんな場面で、どう表現しているのか」と問いを足してください。場面まで下りると、明日の行動が見えます。抽象のままでは行動の具体性が持てません。

Q. 領域ごとに目標を立てると、時間が足りなくなります。

領域ごとに別人になる必要はありません。中心の価値観が各領域でどう表現されるかを見ると、競合ではなく、一つのテーマを支える役割として並びます。

Q. 何分くらいで試せますか?

3つの手順は紙とペンで10分ほどです。8つの領域すべてを記述する作業は、1領域につき15分程度を見ておくと落ち着いて進められます。

中心に置く価値観から、整える

この順序は、中心に置く価値観がはっきりしているほど機能します。何を大切にしているかが定まると、「条件」と「本当に望んでいること」を切り分けられるようになるからです。

「価値観を整えたい・まず一歩踏み出したい」方へ。LIFE MANDALAの人生の曼荼羅®ワークシートを無料でダウンロードできます。

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コラムニスト

北原万紀

北原万紀(LIFE MANDALA代表)

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